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NetflixのJimmyが最高に面白い!中尾が語る舞台裏

NetflixのJimmyが最高に面白い!中尾が語る舞台裏

引用:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180809-00008452-bunshun-ent.view-000

NetflixでJimmyが先月から公開になっています。

私も見てみたのですが、泣けて、笑えて、熱くなって…
すごくいい心動くドラマです。

そんなJimmyの舞台裏を主演の中尾明慶が語ってくれました!

明石家さんまの気がかり

冒頭から「ありえへん」話の連続だ。明石家さんまさんが初めて企画・プロデュースした話題のNetflixオリジナルドラマ「Jimmy~アホみたいなホンマの話~」が世界190カ国で独占配信を開始した。幼い頃から何をやってもダメな主人公が、「明石家さんま」という天才と出会い、芸人「ジミー大西」となり、やがて絵画という才能を見いだされ、自分の道を見つけていくさまを描く。

【写真】ジミー大西のマネージャーを演じるのは、先日玉木宏さんとの婚約を発表した木南晴夏さん

「ジミーちゃん」が憑依したかのような本人っぷりで主役を熱演しているのが中尾明慶さんである。

◆ ◆ ◆

──こうやってお会いすると、ジミーさんとは似ても似つかないですね。

「最初はどうやって役にアプローチして取り組んでいいか、しばらくわからなかったんです。たくさんジミーさんの過去の映像を見たけれど、見れば見るほどマジでわからなくなるというのが率直な感想で(笑)。気をつけていたのは、モノマネにならないように、ということです。

 あくまでひとつのドラマとして観る人に感情移入してもらいたかったから、モノマネしている感じが邪魔になってストーリーに入っていけないということは避けようとずっと思ってました」

明石家さんまが「ジミーがいる気がした」と呟いた舞台
──ドラマの中ではジミーさん本人にしか見えませんでした……。

「さんまさんがたぶん見抜いていたんでしょうね。僕とジミーさんがどこかで重なり合うところを。さんまさんと以前『七人ぐらいの兵士』という舞台で共演させていただいたことがあるんです。僕とさんまさん二人だけのシーンが10分くらいあったのかな。さんまさんがアドリブで僕をいじって遊んでお客さんを笑わせていたんですが、そのシーンの時に、さんまさんがふと『ジミーがいる気がした』とおっしゃっていたそうです。後から人づてに聞きました」

──今回のジミー役はさんまさん直々のキャスティングだそうですね。

「『七人ぐらいの兵士』が終わって、次の舞台をやっていたときに、さんまさんが観に来てくれて、みんなでメシに行こうってことになって。そのときにジミーさんのドラマをやろうと思っていると聞きました。『スケジュールあえばやってな~』って言われて『さんまさんがドラマ作るなんてすごい!』と思って『ぜひぜひ! よろしくお願いします!』って言ったんですが、よくよく話を聞いていくと『え、俺ジミーさんなの!? 主役なの?』って(笑)」

 80年代の大阪。人気絶頂のさんまは「なんば花月」で、局部を階段に紐でくくりつけ、裸でうなだれている謎の男(大西秀明・のちのジミー大西)に出会う。舞台進行見習いをしていて大失態をしでかし、「反省せい!」と言われた大西は、反省を態度で示すため、「大事なところ」を紐でくくっていたのだ。

あの騒動のあと、全部撮りなおしたんですか?
──さんまさんと出会うシーンからして「ありえへん」エピソードなのですが、みな実話というのが驚きです。ゲラゲラと笑って観ていると、いきなり第1話のラストで泣かされます。中尾さんも、明石家さんまさん役の玉山鉄二さんも入魂の演技でしたが、あれは全部新しく撮りなおしたものなのですか? あまりの気迫に「これを2回やったんだろうか?」と不思議な気持ちになりました(このドラマは当初、小出恵介さんがさんま役を務めていたが、無期限活動停止を受け、配信開始直前に中止に。その後、玉山鉄二さんが代役を務めることが発表された)。

「はい、すべて新しく撮り直しました。さんまさんが唯一気にしていたのが、第1話のラストと最終回のラストでした。『撮り直しでたいへんだと思うけど、頼むな!』と言われたんですが、その『頼むな』いらない! すごいプレッシャーになるから、って思いました(笑)。

 長野でロケしてたんですけど、ご飯もみんなと一切いかなかったくらい、自分を追い込みましたし、正直、怖かったです。前の人のお芝居の記憶もやっぱり少し残っているし……でも玉山さんはさすがでした。僕は玉山さん演じるさんまさんの言葉に泣かされるわけですから、すごく助けてもらったと感謝してます」

「笑えへんことなんてなんぼでもあんねん。それでも……」
 高校野球をしていたときも、監督の出すサインが覚えられず、監督を困らせ、学生生活でもいじめっ子たちにしつこくからかわれていた大西少年。就職の決まらないのを心配した恩師が口利きをしてくれて、吉本興業に出入りするようになる。高校を卒業し、「なんば花月」の舞台進行見習いをしていたとき、明石家さんまと衝撃の出会いを果たす。さんまに面白がられ、ひょんなことから吉本新喜劇に出演することになるが、そこでも空回りして大失敗。吉本興業の幹部を激怒させる事態になってしまう。

──ドラマの中で心に残った台詞はありますか。

「第1話のラストシーンでは、何をやってもうまくいかないみじめさや、大好きなさんまさんに迷惑をかけてしまった申し訳なさ、情けなさ、不甲斐なさを、ジミーさんが抱えきれなくなってしまいます。そこでさんまさんがジミーさんに『あのな。この世に笑えへんことなんてなんぼでもあんねん。でもそれ全部おもろい思うて笑うたったら、笑ったもんの勝ちになんのや』というセリフがあるんです。

 たぶんこの台詞は、さんまさんの生き様、生き方そのものだと思うんですよ。さんまさんだって、本当はいやなこともあるし、苦しいことのほうが多いはずなのに、なんでいつも、この人はずっと笑ってられるんだろう。きっと、その根っこには、『笑ったら自分の勝ちになる』っていう信念があるんじゃないかと思うんです」

──中尾さんには、ジミーさんにとってのさんまさんのような存在はいますか。

「なかなかああいう出会いがあることは難しいと思います(笑)。だからこそ、お二人の関係を見て、素敵だなって思います。出会ってから何十年も経つのに、いまだになんか二人とも嬉しそうなんですよ(笑)。ジミーさんは、緊張する、緊張するって言いながら、さんまさんに会うと嬉しくてたまらなくてソワソワしてるし、さんまさんも『なんやお前、またいんのか~』とか言いながらやっぱり嬉しそうだし。お互い相思相愛なんですよね(笑)」

「ボクよりジミーです!!」
──さんまさんは仕上がりについて「大満足! 本番で完璧に仕上げて役者さんて凄い」と記者会見でもおっしゃってました。

「さんまさんはすごくほめてくださって、クランクアップした後もメールをくれて『ホンマにやってくれて助かった。ありがとう』て言ってくださったんで、それだけでもう本当に……」

──ジミーさんの反応は?

「ジミーさんは……なんて言ったらいいんですかね(笑)。いつも『ジミー1000%です!』とか『ボクよりも中尾さんのほうがジミーです!!』とか言ってくださるんですけど、どういう意味なのか、いまだにちょっとわからなくて(笑)」

みんなの思いが強かったから「ありえへん」ことが起きた
──いよいよ世界190カ国に配信が開始されて、今、どんなお気持ちですか。

「この作品自体がいろいろなことがありまして、撮り直しをして……これももうありえない話じゃないですか。玉山さんが代役を演ってくださったのもありえないことですし、普通だったらそのままお蔵入りになってしまう危機だったと思います。でもそこで、もう一回みんなを集めて、スタッフも集結して、撮り直そうと立ち上がって、今ここまで来ることが出来ました。

 さんまさんはじめ、みなさんの、そうまでしてやりたいって思いがこの作品には入っているんです。だから、少しでも多くの人に届いてほしいと思っています」

──ジミーさんのような存在は、人にない才能を持っていても、社会からはじかれてしまいがちです。ジミーさんをまるごと受け入れて面白がるさんまさんのある種の「凄み」のようなものを感じました。以前、亡くなった消しゴム版画家のナンシー関さんが、さんまさんについて「相手が総理大臣だろうが、子どもだろうが、老人だろうが、石ころだろうが、まったく態度が変わらない人」と評していました。

「ああ……さんまさんは、本当にそういう人です。いつでも、誰に対しても何も変わらない。それってすごく難しいことだと思うんです。生身の人間だから、調子や機嫌の悪いこともあるだろうに、どんなときでも変わらないんです。今は、ジミーさんみたいな人がなかなか受け入れてもらえない世の中ですよね。それを最初にまるごと受け入れたさんまさんの懐の深さ、大きさも『ありえない』ことだと思うんです。『ありえへん』こと尽くしのドラマだな、とつくづく思いますね」

岡本太郎からの手紙に書かれていたこと
──中尾さんは女優の仲里依紗さんと結婚されて、今や一児の父ですが、ジミーさんがどんな「ありえへん」ことをやらかしても決して見捨てないさんまさんの姿に、何か子育てに通底するものも感じました。ジミーさんは「ジミー大西」として人気を博した後、絵の才能を発揮するようになります。テレビでジミーさんの絵を見た岡本太郎さんからは「画家になりなさい」「もっと枠からはみ出しなさい」という手紙が届いたそうですね。

「僕が子どもの頃でもそうだったけれど、今は、こういった人を作りましょうって枠があって、そこからちょっと外れたら、批判され、叩かれる風潮がどんどん強くなっていますよね。人と同じでなくてはいけないという変な圧力が強くなっている気がします。うちの息子はまだ小さいからそんな大きな問題はないけれど、これから先、小学校に上がって大きくなったとき、どんな世の中になっているのかなと考えたりします。

 僕は、みんなが同じ行動が出来る必要はないし、団体行動を乱す子がいても、それも含めて勉強だと思うし、その子の全部が悪いわけじゃなくて、その子にはその子の良さがあるはずだと思うんです。

 ドラマの中でも『天才とバカは紙一重』という台詞がありますが、そうした個性やデコボコを受け入れてもらえない世の中では、ジミーさんみたいな面白い人間が生まれなくなっちゃいますよね。それは学校でも、社会に出てもそうです。ジミーさんみたいな会社員っていないですよね(笑)。でもそれってすごく淋しいことだと思うんです。

 ジミーさんは芸能界で、さんまさんっていう大きな存在に巡り合えたけれど、ジミーさんみたいな個性溢れる素敵な方が普通に受け入れられる世の中のほうがずっと楽しいのになあと思いますね。“生きづらさ”を抱えた人が少しでも生きやすい世の中になってくれたらいいなと願っています」

INFORMATION

「Jimmy~アホみたいなホンマの話~」
全9話 Netflixで世界190カ国独占配信中
https://www.netflix.com/jp/title/80138672

中尾明慶(なかお・あきよし)
1988年6月30日生まれ、東京都出身。A型。12歳で子役デビュー。
TBS系ドラマ『3年B組金八先生』に出演し、注目される。その後、『ROOKIES』『WATER BOYS2』など数々の人気作に出演。2018年後期からは朝の連続ドラマ小説『まんぷく』に出演が決定している。

引用:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180809-00008452-bunshun-ent&p=1

国民のこえ

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